わたしのちょっと特別な1枚と vol.1 Le Jardin de Qahwah 伊福 格さん

わたしのちょっと特別な1枚3


音楽が大好きな人でも、
普段あまり音楽を聴かない人でも
「ちょっとだけ特別」な1枚ってあると思います。


初めて買ったレコード。

全曲歌詞を覚えてしまうくらい、何度も何度も聞いたアルバム。

大切な人と一緒に聴いた、思い出の1枚。


そんな「ちょっと特別」な1枚を、エピソードと一緒に紹介していただきます。
音楽だけでなく、ご紹介いただいた方のお仕事も少しだけ紹介しています。


あなたの「ちょっと特別」な1枚は何ですか?

ジャルダン11のコピ


ジャルダン伊福さんタグ2


第1回目は、松山市駅から歩いて5分の場所にある
コーヒー専門店 「Le Jardin de Qahwah」 の伊福格さんです。


伊福さんの1枚は・・?


ジャルダン4


Whales Alive
paul winter & paul halley


このアルバムに特別な思い出は無いですが、
昔から鯨やイルカの声には何故か引き寄せられるものがありました。

有線放送(今となっては懐かしい)に24時間、イルカクジラの鳴き声と
たまに波の音というチャンネルは個人的に作業BGMに最適でよく聴いていました。

人に勧めても全く理解してもらえない大好きなジャンルなのですが、
その中でも決定版ともいえるのがこのアルバム
「Whales Alive(鯨の詩)」です。


鯨が歌うのはご存じでしょうか?
私たちが「歌」と定義するものが長く繰り返される複雑なパターンであるならば、
まったくあてはまる音を彼らは出すのです。

しかも並外れたヴォーカリストでもある彼らは
沢山のオクターブの音域を持ち、
とても高い音からとても低い音へさっと移ることが出来るのです。
この音は海面と海底にエコーするのがわかるといいます。


地形に合わせた一種のエコーロケーションといえばそれまででしょうが、
そうではない何か知性的な行動としての「歌」とも感じます。

そうです、イルカが自分の出す泡のリングで遊ぶような。




ジャルダン6



ザトウクジラの歌を5年の歳月をかけて研究したキャサリン・ペインは
彼らが歌を次第に変えていくということを発見しました。

しかも、歌にはある一定の規則があり、受け継がれ、
その規則の中で即興すら演じているのです。


その作曲に従う原則は人間の作曲者達が用いる原則と驚くほど似ているそうです。
このアルバムは鯨が歌うことを発見したロジャー・ペイン博士が
これまでに録音してきた膨大な量の鯨の歌から気に入ったメロディーを選び、
ポール・ハーレイがそれにハーモニーを付け、ポール・ウィンターがその上に
即興演奏を重ねるという形でアルバムは作られました。

録音はポール・ウィンターの活動拠点、
ニューヨークの聖ヨハネ大聖堂で行われたものが収録されています。
すべての曲がクジラが作曲したものであり、
アレンジを人間が行ったといえるアルバムです。




ジャルダン5



なかでも皆さんにオススメなのが「ハンフリーブルース」。
1985年10月、サンフランシスコ湾に入り込んだ一頭のザトウクジラの歌です。

彼はハンフリーと名付けられ、
彼を沖に帰すべくあらゆる方法が試みがなされたのですが、
きまぐれなハンフリーは自然と海に帰っていきました。


彼の歌ったメロディーを4分の1のスピードに落とした声で曲はつくられ、
このクジラの声はこの曲の最後の小節でオルガンのハーモニーに合わせて使われ、
一番最後にもう一度使われています。
その間に使われる高い彼の声はそのままの早さで録音されたものが使われています。


クジラの歌は人間のいうところのブルースそのものであり、
もし今後、クジラの言うことが翻訳される事があるならば多分、
素晴らしい詩ではないでしょうか。

もし興味がありましたらハンフリーブルースだけでも聴いてください。
いろいろな意味を含め、密閉型のヘッドフォンでのリスニングがオススメです。



35年前に打ち上げられたボイジャー1号は今年、太陽圏から脱出します。
ボイジャーには地球外知的生命体に向けられたメッセージを録音した
「The Soundof Earth」
というタイトルのアナログレコードが搭載されています。
金メッキされた銅製の盤面の色から通称「ゴールデンレコード」と呼ばれています。
その中に地球上のいろんな音や各国の人々の挨拶、音楽などが録音されています。


もちろんクジラの声も。




ジャルダン7


こちらのお店では、コーヒーは注文を受けてから豆を挽き
1杯ずつ丁寧にドリップしてくれます。


ペーパードリップではなくネルドリップなので、
コーヒーがとろっとしてとても美味しいです。



ジャルダン4  ジャルダン6


店内でコーヒーを楽しむことはもちろん、持ち帰りだけも可能です。
豆のままでも、挽いてもらうこともできます。


夏におすすめなのが、こちら(写真右)の「水出しコーヒー」
朝このパックを分量のお水の中に入れるだけで、お昼には美味しい水出しコーヒーが楽しめますよ。



ジャルダン3


Le Jardin de Qahwah
愛媛県松山市湊町4-12-8 木村ビル1階
TEL 089-947-8572

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